秋から冬にかけては、暖房器具や火気を使用する機会が増えていきます。総務省消防庁では、**令和8年11月9日(月)から11月15日(日)まで「秋季全国火災予防運動」**を実施します。
2026年度の全国統一防火標語は、「火の確認 いい日を支える いい習慣」です。
火災は住宅だけでなく、店舗・事務所・工場・倉庫・病院・福祉施設など、さまざまな建物で発生する可能性があります。静岡県内でも、9月5日に飲食店のガスコンロ付近からの火災や会社倉庫の火災などが発生しています。本格的な火災シーズンを迎える前に、建物の防火対策を一度確認してみましょう。
① 消火器の場所・状態を確認
「消火器があるから大丈夫」ではなく、いざという時にすぐ使用できる状態になっているかが大切です。消火器の前に荷物が置かれていないか、設置場所が分かりやすいか、容器に腐食や変形などがないか確認しておきましょう。消防庁でも、消火器や移動式粉末消火設備について、いざという時に使用できるよう取扱方法を確認することを案内しています。
② 自動火災報知設備の不具合を放置しない
自動火災報知設備は、火災を早期に発見して建物内へ知らせる重要な消防設備です。
消防設備点検で、「感知器不良」「予備電源不良」「受信機異常」などを指摘されている場合は、そのままにせず早めの改修をおすすめします。
③ 誘導灯が正常に点灯しているか確認
誘導灯は、火災や停電などの際に避難口や避難方向を示す大切な設備です。普段から、「ランプが消えていないか」「表示が見えにくくなっていないか」「誘導灯の前に物を置いていないか」などを確認しましょう。
④ 避難経路・防火戸の周辺に物を置かない
廊下・階段・避難口などに段ボールや商品、什器などを置いてしまうと、緊急時の避難の妨げになる可能性があります。また、防火戸や防火シャッターの周辺に物が置かれていると、火災時に正常に閉鎖できないことがあります。日常的な整理整頓も重要な防火対策です。
⑤ 厨房・充電場所・電気製品も確認
消防庁は9月9日、秋季火災予防運動に向けて、ガス・石油燃焼機器による火災事故防止について改めて安全啓発を行っています。特に飲食店や厨房のある施設では、ガスコンロ周辺に燃えやすい物を置かない、機器や接続部の異常・劣化がないか確認するといった日常管理が重要です。
また、静岡県ではリチウムイオン電池使用製品による発火事故の増加についても注意を呼びかけています。
2025年には全国で1,297件の火災が発生しており、スマートフォン、モバイルバッテリー、携帯用扇風機、ワイヤレスイヤホンなど身近な製品も対象です。高温になる場所での保管を避け、異常な発熱・膨張などを感じた場合は使用を中止しましょう。
消防設備の不具合は早めの対応を
消防設備は、火災が発生したときに正常に作動して初めて役割を果たす設備です。消防用設備点検・防火対象物点検・消防設備工事・不良箇所の改修・消防署への各種届出など、建物の消防・防火に関するご相談に対応しています。消防設備点検の結果、不良や交換を指摘されている設備がある場合や、「この設備は交換した方がいいの?」
「消防署への届出は必要?」「点検報告書の指摘事項をどう直せばいい?」といった場合も、お気軽にご相談ください。
事業所のAED、いざという時に使えますか?
毎年9月9日は**「救急の日」**です。
「救急の日」は、救急医療や救急業務について理解を深め、応急手当の大切さを改めて考える機会として定められています。
また、「救急の日」を含む一週間は**「救急医療週間」**として、全国各地で救急に関する普及啓発活動が行われています。
AEDは「設置してある」だけでは十分ではありません
【駅、学校、公共施設、商業施設、事業所】など、さまざまな場所でAEDを見かけるようになりました。
しかし、実際に緊急事態が発生した際、
「AEDがどこにあるか分からない」
「使ったことがなく、操作できるか不安」
「誰が119番通報をするのか決まっていない」
という状態では、せっかくAEDが設置されていても迅速な対応が難しくなります。
AEDは音声案内に従って操作できるよう作られていますが、日頃から設置場所や使用方法を確認しておくことで、いざという時により落ち着いて行動することができます。
この機会に事業所で確認してみましょう
① AEDの設置場所を知っていますか?
社員やスタッフ全員が、AEDの設置場所を把握しているでしょうか。
「受付の横」「1階エントランス」など、誰でもすぐに取りに行けるよう、社内で共有しておくことが大切です。
② AEDの使い方を知っていますか?
AEDを使用する場面は突然訪れます。
一度でも救命講習などで実際に操作を経験しておくことで、緊急時の行動につながります。
③ 心肺蘇生法を確認していますか?
AEDだけではなく、胸骨圧迫などの心肺蘇生法を知っておくことも重要です。
救急隊が到着するまでの間、その場に居合わせた人による適切な応急手当が、傷病者の救命につながります。
④ 社内の緊急時対応を確認していますか?
例えば、
・119番通報をする人
・AEDを取りに行く人
・救急隊を入口から案内する人
・応急手当を行う人
など、緊急時の役割を普段から考えておくことも大切です。
防災訓練や社内研修の際に、一緒に確認してみてはいかがでしょうか。
静岡市でも救命講習が行われています
静岡市消防局では、心肺蘇生法やAEDの使用方法などを学ぶ普通救命講習をはじめ、さまざまな救命講習を実施しています。
普通救命講習では、
・心肺蘇生法
・AEDの使用方法
・異物除去法
・大出血時の止血法
などを学ぶことができます。
事業所などの団体を対象とした救命講習も用意されています。
「AEDは置いてあるけれど、使ったことがない」という事業所では、社員教育や防災訓練の一環として救命講習を取り入れてみるのも良い機会です。
「もしもの時」に行動できる備えを
消防設備や防災設備と同じように、AEDも必要になった時にすぐ対応できる準備が重要です。
9月9日の「救急の日」をきっかけに、
「AEDはどこにある?」
「自分は使えるだろうか?」
「緊急時に会社としてどう動く?」
を、ぜひ職場やご家庭で話し合ってみてください。
これからも、消防・防災に関する情報を分かりやすく発信してまいります。
大切なご家族の防火対策を確認しましょう
9月1日から9月21日まで、全国で「住宅防火・防災キャンペーン」が実施されています。
近年、住宅火災による死者数は高い水準で推移しており、そのうち7割以上を65歳以上の高齢者が占めています。
9月15日の「老人の日」、9月21日の「敬老の日」を機会に、ご両親や祖父母など大切なご家族のお住まいについて、一度防火対策を確認してみてはいかがでしょうか。
住宅用火災警報器は正常に作動しますか?
住宅火災から命を守るために非常に重要なのが「住宅用火災警報器」です。
静岡県内では、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。
しかし、設置されていても、
・電池が切れている
・機器が故障している
・設置から長期間経過している
といった状態では、火災発生時に正常に作動しない可能性があります。
住宅用火災警報器は、定期的に作動確認を行い、設置から10年を目安に本体交換を検討しましょう。
確認方法は簡単です。
住宅用火災警報器の「点検ボタン」を押す、または点検ひもを引き、正常に警報音が鳴るか確認します。
ご高齢の方だけで確認することが難しい場合は、ご家族が帰省した際などに一緒に確認することをおすすめします。
地震による電気火災にも注意
静岡県では、南海トラフ地震をはじめとする大規模地震への備えも重要です。
大規模地震では、電気を原因とした火災が多く発生することが知られています。
その対策として有効なのが「感震ブレーカー」です。
感震ブレーカーは一定以上の揺れを感知すると自動的に電気を遮断し、地震後の電気火災を防ぐための設備です。
避難時にブレーカーを切る余裕がない場合や、外出中に地震が発生した場合にも有効な対策となります。
ご家庭で確認したい4つの防火対策
この機会に、次の項目をチェックしてみましょう。
① 住宅用火災警報器
正常に作動するか確認し、設置から10年以上経過している場合は交換を検討しましょう。
② 住宅用消火器
万が一の火災に備え、すぐに使用できる場所へ設置しましょう。既に設置している場合は使用期限も確認してください。
③ 感震ブレーカー
地震による電気火災を防止するため、設置を検討しましょう。
④ 家の中の火災原因をチェック
コンセント周辺のほこり、タコ足配線、古い電気製品、ストーブ周辺の可燃物などがないか確認しましょう。
「設置してあるから安心」ではなく、正常に使える状態を
消防・防災設備は、設置するだけではなく、必要なときに正常に作動する状態を維持することが大切です。
株式会社プラステクトでは、消防用設備の点検・工事を通じて、建物を利用される皆様の安全・安心をサポートしています。
住宅、事業所、店舗、共同住宅などの消防・防災設備について、
「設備が古くなっているけれど大丈夫?」
「消防設備の点検をしてほしい」
「どのような防災対策をすればよいか分からない」
といったご相談もお気軽にお問い合わせください。
消防・防災に関する最新情報や、日頃からできる防火対策について分かりやすくお伝えしてまいります。
静岡県内で、消火栓ホースの筒先が盗まれる窃盗事件が発生し、静岡県警察から事件に関する情報が公表されています。消防・防災設備は、普段使用する機会が少ない設備だからこそ、異常や部品の紛失などに気付きにくい場合があります。
万一の火災や災害が発生した際に「必要な設備が使えない」ということがないよう、建物や施設の管理者の方は日頃から設備の状態を確認しておくことが大切です。
屋外の消防・防災設備も確認しましょう
工場、倉庫、事業所、マンション、各種施設などでは、消防・防災に関係する設備や器具が屋外や共用部分に設置されている場合があります。
日常的に使用しない場所に設置されている設備については、
・設備や部品がなくなっていないか
・扉や収納箱が破損していないか
・いたずらされた形跡がないか
・周囲に物が置かれ、使用できない状態になっていないか
などを定期的に確認しておくことをおすすめします。
「設置されているから安心」とは限りません
消防設備は、設置されているだけではなく、火災などが発生した際に正常に使用できる状態を維持することが重要です。設備の破損や部品の紛失があった場合、緊急時に本来の機能を発揮できない可能性があります。また、日常的には異常が分かりにくい設備でも、消防用設備等の定期点検によって不具合や異常が確認されることがあります。
建物管理者の方は日常確認と定期点検を
消防用設備の専門的な点検とは別に、建物管理者の方が日常的に設備の外観や周辺状況を確認することも、防火・防災管理の一つです。特に屋外や人目につきにくい場所、誰でも立ち入りやすい共用部分などに設置されている設備については、定期的に確認しておくと安心です。異常や部品の紛失などを発見した場合は、そのままにせず、設備の管理者や消防設備の専門業者などへ相談してください。
株式会社プラステクトでは、消防用設備等の定期点検をはじめ、設備の不具合、破損、改修・交換などについてご相談を承っています。大切な建物と利用者の安全を守るためにも、この機会に消防・防災設備の状態を確認してみてはいかがでしょうか。
【参考】
静岡県警察 公表情報
※本記事は、防災・防犯上の注意喚起を目的としたものです。個別の事件については、静岡県警察が公表する最新情報をご確認ください。
静岡市では、2026年8月30日から9月5日まで「秋季 建築物防災週間」が実施されています。
建築物防災週間は、建物に関する防災知識の普及や、防災対策を推進することを目的として行われるものです。
この機会に、建物オーナー様や管理会社様、店舗・事業所などの管理をされている方も、建物の防火・避難に関する状況を確認しておきましょう。
建物管理者が確認しておきたいポイント
特に確認しておきたいのが、次のような項目です。
・廊下、階段などの避難経路に荷物や物品が置かれていないか
・防火戸や防火シャッターの周囲に、閉鎖を妨げる物が置かれていないか
・防火戸などに劣化や不具合がないか
・消防用設備や建築設備などの定期点検が適切に実施されているか
・過去の点検で指摘された不具合が、そのままになっていないか
・外壁や天井などに落下等の危険がないか
普段使用している建物では、荷物が少しずつ増え、いつの間にか避難通路を狭くしているケースもあります。
火災や地震などが発生した際、安全に避難できる状態になっているかを定期的に確認することが大切です。
消防用設備の点検結果も確認しましょう
消火器、自動火災報知設備、誘導灯などの消防用設備は、万一の火災時に正常に機能することが重要です。
消防用設備等の定期点検を実施していても、点検で確認された不具合や交換推奨箇所が未改修になっている場合があります。
点検報告書を保管するだけではなく、指摘事項が残っていないかについても確認しておきましょう。
建物オーナー・管理会社の皆様へ
建築物防災週間を機会に、
「避難経路は確保されているか」
「防火戸は正常に使用できるか」
「消防設備に不具合が残っていないか」
など、建物全体の防火・防災状況を確認してみてはいかがでしょうか。
株式会社プラステクトでは、消防用設備等の点検をはじめ、点検で確認された不具合箇所や消防設備の改修についてご相談を承っています。
建物の消防設備について気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。
【参考】
静岡市「建築物防災週間」
夏の車内放置にもご注意ください
スマートフォン、モバイルバッテリー、コードレス掃除機、電動工具、携帯扇風機など、私たちの身の回りにはリチウムイオン電池を使用した製品が数多くあります。
大変便利な一方で、近年、リチウムイオン電池を原因とする火災が急増しています。
総務省消防庁が公表した令和7年(2025年)の調査では、全国の消防機関が把握したリチウムイオン電池等からの火災は1,297件発生しました。令和6年の982件から大きく増加しています。中でも特に多かったのがモバイルバッテリーで482件。前年の290件から約7割増加しています。
なぜリチウムイオン電池から火災が起こるのでしょうか?
消防庁では、主な原因として、
- 落下などによる強い衝撃
- 高温となる場所での使用・保管
- 製品の分解
- 非純正バッテリーの使用
などを挙げています。特に夏場は注意が必要です。炎天下に駐車した車の中は非常に高温になります。車内やダッシュボードの上にモバイルバッテリー、携帯扇風機、スマートフォンなどを長時間放置しないようにしましょう。
このような症状があったら使用を中止してください
リチウムイオン電池を使用している製品に、
- 異常に熱くなる
- バッテリーが膨らんでいる
- 本体が変形している
- 異臭がする
- 「パチパチ」などの異音がする
- 液体が漏れている
- 充電が突然終了する
などの異常が見られた場合は、使用を中止してください。
「まだ使えるから大丈夫」と使用を続けることは危険です。
充電場所にも注意しましょう
事故を防ぐため、
- 布団やソファなど燃えやすい物の上で充電しない
- 周囲に可燃物がない場所で充電する
- できる限り人の目が届く状態で充電する
- 就寝中や長時間外出中の充電を避ける
- メーカー指定・推奨の充電器やバッテリーを使用する
といった対策も重要です。
事務所や店舗でも、複数のバッテリーや電動工具をまとめて充電している場合は、充電場所の周囲に紙・段ボールなどの可燃物が置かれていないか確認してみてください。
万が一、発火した場合は
製品から煙や炎が出た場合は、まず人の安全を最優先にしてください。周囲の方に火災を知らせ、安全な場所へ離れ、119番通報を行います。モバイルバッテリーなど小型の製品で、安全が確保できる場合に限り、消防庁では消火器や大量の水による初期消火を案内しています。
ただし、炎が大きい場合や危険を感じた場合は無理に消火せず避難してください。また、一度火が消えたように見えても再び発火する可能性があります。
静岡市では充電式電池の捨て方も変更されています
静岡市では2026年1月から、リチウムイオン電池・ニカド電池・ニッケル水素電池などの充電式電池を不燃・粗大ごみとして収集する運用に変更されています。
不要になったモバイルバッテリーなどを一般の可燃ごみへ混ぜると、ごみ収集車や処理施設で火災につながる危険があります。廃棄する際は、お住まいの自治体が定める方法を必ず確認しましょう。
身近なところから火災予防を
消防設備を整えることはもちろん重要ですが、火災そのものを発生させないための日頃の対策も非常に大切です。株式会社プラステクトでは、これからも消防・防災の専門会社として、身近な火災予防や防災情報を皆様へ発信してまいります。
ご家庭や事業所でも、この機会に身の回りのバッテリー製品や充電環境を一度確認してみてはいかがでしょうか。
参考:総務省消防庁「リチウムイオン電池等から出火した火災の調査結果(令和7年)」・静岡市「リチウムイオン電池の火災にご注意を!」「電池類の捨て方」
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